“見えない”シロアリ被害を防ぐ!床下点検と予防リフォームのコツ

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序章――「ウチは大丈夫」が一番危ない

築10年以上の戸建てに住む人の 73 % がシロアリ対策を一切していない という最新調査が話題になりました。しかも専門業者による点検・防除まで実施している世帯はわずか 15.5 % にとどまります。(aripro-sesco.com)
被害が進行してからの駆除・修繕費は 88,000〜510,000円(40 坪) に跳ね上がるのが実情です。(meetsmore.com)
“見えない”床下だからこそ、定期点検と予防リフォームで先手を打つことが最大の節約策 になります。


1. 床下点検は「5年ごと」が基本ライン

  • 日本しろあり対策協会は、床下予防処理後「5 年を目途に再処理(再点検)」を推奨しています。(hakutaikyo.or.jp)
  • 大手業者の無料点検サービスを活用し、梅雨前(4〜5月)に点検を依頼すると羽アリ発生の兆候を早期に把握できます。
  • 点検口がない家は設置だけで 2〜3万円。後の薬剤散布・通風改善にも役立つので、早めに作るとトータルコストを抑えられます。

2. プロが見る “5つの要注意サイン”

サイン具体例進行度
① 風呂・洗面の床が柔らかい足裏がふわふわ沈む中期
蟻道が基礎に付着地面から鉛筆状の土の筋初期〜中期
③ 玄関框の空洞音叩くとポコポコ響く中期
④ 梅雨時に羽アリが室内湿った木部から群飛中期
⑤ 床下の高湿度・結露含水率20 %超の木材早期

Tips: ①〜③が複数当てはまれば “要駆除” の黄色信号。早めに見積もりを取りましょう。


3. 予防リフォーム5ステップと費用感

ステップ内容目安費用効果
A. 土壌&木部薬剤散布床下全面 1,150〜3,000 円/㎡5年保証の標準処理シロアリ侵入阻止
B. 防湿シート+調湿材3,000〜5,000 円/㎡含水率を12 %以下へ湿気&カビ抑制
C. 床下換気口 or ファン5〜12万円通風不良の狭小地向け空気循環
D. 木部金物の補強交換8〜15万円腐朽材の交換含む構造強度維持
E. シロアリバリア板張り4,000〜6,500 円/㎡ホウ酸系処理合板長期抑止

坪単価:1,150〜3,000 円/㎡ は業界平均。(rehome-navi.com)

30 坪(約100 ㎡)住宅で A+B を同時施工すると 約11〜40万円。被害が出てから全面駆除と大工修繕を行うケース(40 坪で最大51万円超)と比べ、先手のほうが最大で半額以下 に収まります。(meetsmore.com)


4. コストを抑える3つの秘訣

  1. 相見積もりは3社以上
    • 無料点検を口実にした押し売り業者は避け、協会登録の有資格業者を指名しましょう。(sharing-tech.co.jp)
  2. 保証内容を比較
    • 多くの業者が5年再発保証+無料点検をセット。保証書の範囲と再施工条件を必ず確認。(travelbook.co.jp)
  3. 防蟻+断熱・耐震の同時工事で補助を活用
    • 床下断熱材更新を伴う場合、住宅省エネ2025キャンペーンの断熱改修枠(最大60万円)と併用できるケースがあります。(jutaku-shoene2025.mlit.go.jp)

5. 「見えない床下」を守る年間スケジュール

時期点検・メンテ内容備考
4〜5月プロ点検+薬剤散布予約羽アリ群飛前が最適
6〜8月床下湿度ログ確認IoT温湿度計で自動記録
10〜11月防蟻剤効果チェック保証中でも穿孔跡や蟻道確認
冬期木部腐朽補修・換気改善工事乾燥期で施工しやすい

まとめ

  • 床下は5年ごとの専門点検が協会推奨。未点検世帯が多い今こそ差がつく。
  • 予防リフォーム(薬剤散布+防湿)なら30坪で11〜40万円、被害後の駆除・修繕に比べて半額以下で済む
  • 5年保証・補助金併用・相見積もりの3点を押さえれば、コストもリスクも最小化。
  • 床下を定期的に“見える化”し、シロアリ被害ゼロの住まいをキープしましょう。
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